フランジカバーの販売を行う株式会社翔陽が、工業用ラッキングカバーの施工方法についてご紹介します。ラッキングに使うカバーには、いろいろな種類があります。工業用の配管をラッキング工事で保護するためには、どのようなラッキングカバーを選び、どんな手順で工事を行えばよいのでしょうか。ラッキングカバーの素材別単価と併せてご紹介します。
工業用ラッキングカバーの施工方法
ラッキングとは、空調用ダクトや水道管などの生活配管を風雨や紫外線、火気などから保護する目的で行う、1mm以下の薄い金属を使った配管板金工事のことです。ここでは、ラッキングカバーの施工方法について、工程順に解説します。
1.保温材とラッキングカバーを準備する
保温材としてダクトに巻く一般的な素材は、グラスウールやロックウールなどです。グラスウールはロックウールに比べて安価ですが、特に安全性や耐久性が必要な箇所にはロックウールを用います。
フランジカバーを含むラッキングカバーは、ステンレスやガルバニウムなどでできています。さらに亜鉛メッキ鋼板に塗装を施したカラー鋼板もあります。ダクトの形状に応じて、販売されているラッキングカバーを購入しましょう。
<ダクトの形状別・必要なラッキングカバーの種類と名称>
- 真っ直ぐなダクト:ジャケット
- 曲がっている部位のダクト:エルボカバー
- ダクトの継ぎ手部位:フランジカバー
- ダクトの弁の部位:バルブカバー
- ダクトからフレキシブルホースにつながる部位:フレキカバー
2.フランジカバーを加工する
販売されているフランジカバーなどをそのまま使える場所もありますが、それぞれのダクトの部位に合わせて、板金ハサミやコンパスなどを使って加工しておきます。
3.ダクトに保温材を取り付ける
ダクトに保温材を取り付けて、さらにテープやフィルム、防水紙などで覆い、固定します。
4.ラッキングカバーの取り付け
保温材を巻いたダクトにまずはジャケットを取り付け、次いでエルボカバー、フランジカバー、バルブカバー、フレキカバーの順に取り付けていきます。
5.仕上げ
ラッキングカバーの継ぎ目の隙間をコーキングして完成です。
配管の保護に使うラッキングカバーの単価
ジャケット、エルボカバー、フランジカバー、バルブカバー、フレキカバーといったラッキングカバーの販売単価は、配管口径によってラッキングカバーの大きさが変わります。太くなるほど販売単価も上昇します。
ジャケットとエルボの単価
長さ920mm×厚さ0.27mmのガルバリウム鋼板で、保温材の厚さ20mm用のラッキングカバーの場合、ジャケットであれば、配管口径15A(施工後外径68mm)が560円、80A(施工後外径135mm)が900円程度です。
エルボは配管口径15Aで440円、80Aになると950円程度であり、亜鉛メッキ鋼板に塗装を施したカラー鋼板でも価格はほとんど変わりません。ただしステンレス鋼板になると、3倍以上の価格になります。
配管口径別、ラッキングカバー販売単価
配管の保護に使うラッキングカバーは、配管口径と素材によって販売価格は決まります。
- 配管口径15A:カラー鋼板・ガルバニウム鋼板560円、ステンレス鋼板1,730円
- 配管口径20A:カラー鋼板・ガルバニウム鋼板590円、ステンレス鋼板1,830円
- 配管口径25A:カラー鋼板・ガルバニウム鋼板620円、ステンレス鋼板1,900円
- 配管口径32A:カラー鋼板・ガルバニウム鋼板660円、ステンレス鋼板2,040円
- 配管口径40A:カラー鋼板・ガルバニウム鋼板710円、ステンレス鋼板2,160円
- 配管口径50A:カラー鋼板・ガルバニウム鋼板760円、ステンレス鋼板2,340円
- 配管口径65A:カラー鋼板・ガルバニウム鋼板850円、ステンレス鋼板2,620円
- 配管口径80A:カラー鋼板・ガルバニウム鋼板910円、ステンレス鋼板2,790円
ラッキングカバーの素材の選び方
ガルバニウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛でできている鋼板であり、カラー鋼板は亜鉛メッキ鋼板に塗装を施したものです。安価ですが錆が生じやすいのが難点であり、屋外などの錆びやすい環境下には、価格は高いですが耐食性があって錆びにくいステンレス鋼板を使用します。
ステンレス鋼板は表面が鏡のように美しいため、美しく仕上げたい場所にも利用することが多いです。
フランジカバーなど販売されているラッキングカバーで工業用の配管を保護!
販売されているフランジカバーなどの工業用ラッキングカバーには、ジャケット、エルボカバー、フランジカバー、バルブカバー、フレキカバーの5種類があり、ダクトの部位別に使い分けます。
配管の口径が大きくなるほど販売価格は高くなり、ガルバニウム鋼板とカラー鋼板の価格はほとんど変わりませんが、耐食性があるステンレス鋼板になると、3倍以上の価格になります。
工業用の配管を保護したい場合には、株式会社翔陽へご相談ください。
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フランジカバーの販売・工事を行う株式会社翔陽
会社名 | 株式会社翔陽 |
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代表者 | 吉田 和寛(よしだ かずひろ) |
創業 | 2014年5月22日 |
住所 | 〒317-0055 茨城県日立市宮田町4丁目9−6 |
TEL | 0294-33-6470 |
FAX | 0294-33-6471 |
info@syoyo.co.jp | |
URL | https://syoyo.co.jp/ |
業種 | 断熱業 |
事業内容 |
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資格 | 熱絶縁施工技能士 |
従業員数 | 5名 |