【茨城・プラント】保温工事の材料を徹底比較！会社を選ぶポイントも紹介

グラスウール

リサイクルガラスを原料とした材料で、家の壁や屋根にも使われます。ガラスを細い繊維状に加工しています。保温材としては安価であるため、保温工事に使用すると工事費用を抑えることが可能です。

原料がガラスなので燃えにくく、吸音性が高くなっています。そのため、防音材としての役割も果たします。また、繊維の密度が高いほど断熱効果が高くなりますが、繊維は水を吸うので湿気に弱く、水を吸うと断熱効果が下がります。さらには加熱すると収縮するので、防火区域では使用できません。
配管の保温材としては、24K、32K、40Kが主に使用されます。Kは密度の単位です。

ロックウール

岩石を原料とした保温材で、玄武石やスラグなどの鉱物を使用し、繊維状に加工したものです。建築物の断熱材としても使用されています。なかには石綿吹付のロックウールもありますが、現在は使用されていません。

繊維が水を吸うと断熱効果が下がるため湿気に弱い材料ですが、原料が岩石なので、防火区域にも使用できます。密度により、40～100Kを1号、101～160Kを2号、161～200Kを3号と呼びます。高温になる場所で使われることの多い保温材です。

発泡スチロール

石油原料のポリエチレンから作る保温材です。柔らかく軽量で、加工しやすい点が特徴です。配管の形状に成型して使用します。
水に強い特性もあり、結露が起きやすい場所や湿度の高い場所でも役に立ちます。一方で耐火温度は70度や80度程度と熱に弱いので、防火区域や高温になる場所では使用できません。

保温工事の実績があるか

幅広くサービスを行う会社の中には、数ある業務のひとつとして保温工事を実施している会社があります。そのような会社の場合、保温工事の経験が少ない可能性があります。
どのような実績があるか、保温工事のノウハウや技術を持っている会社か確認しましょう。創業年数や会社規模も参考になります。

わかりやすい説明があるか

工事内容や工期、メンテナンス方法などをわかりやすく説明してくれる会社を選びましょう。専門用語で説明する会社や、質問をしても適当に返答する会社はおすすめできません。
また同時に、その会社のスタッフの態度も見ておきましょう。投げやりな態度や横暴な態度、受注のことしか考えていないような態度のスタッフが多い会社はおすすめできません。
丁寧に説明してくれて、スタッフの態度のよい会社を選べば、トラブルが少なく、納得のいく工事を実施できるでしょう。

熱絶縁施工技能士の資格を保有しているか

会社のスタッフが確かな技術を持っているかどうかの目安として、「熱絶縁施工技能士」を保有しているかどうかを確認しましょう。
熱絶縁施工技能士とは、建物の冷暖房設備や配管など、外気温の影響を受けると困る箇所に対して、熱絶縁処理を行う技能を認定する国家資格です。保温工事はこの技能に該当します。1級と2級があり、それぞれの資格取得条件は以下のとおりです。

• 2級：2年以上の実務経験
• 1級：2級合格後2年以上の実務経験、または7年以上の実務経験

資格取得には実務経験が必要です。大規模な工事では、熱絶縁施工技能士の保有者の設置が義務づけられています。保温工事を依頼する会社を探す際には、熱絶縁施工技能士の資格保有者がいるかどうかも確認するとよいでしょう。